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 防衛省は東京・大阪に開設している自衛隊の新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場において、18~64歳を対象にした接種を2021年6月17日に開始した。記者は一般の被接種者として東京会場に予約を入れ、6月20日にワクチンの接種を受けた。その体験を踏まえ、接種会場のオペレーションをアルゴリズムの観点で分析する。

東京・千代田にある大手町合同庁舎3号館。自衛隊が運営する大規模接種の東京会場になっている
東京・千代田にある大手町合同庁舎3号館。自衛隊が運営する大規模接種の東京会場になっている
(撮影:日経クロステック)
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当初は65歳以上に限定していた接種対象者を18~64歳にも拡大した。それを受けて、案内看板は年齢制限の「65」を「18」に書き換えている
当初は65歳以上に限定していた接種対象者を18~64歳にも拡大した。それを受けて、案内看板は年齢制限の「65」を「18」に書き換えている
(撮影:日経クロステック)
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どのくらい早めに行けば…事前に感じたモヤモヤ

 実は記者には、接種会場に着く前からふに落ちない点があった。現地への到着時刻だ。記者の予約時刻は6月20日の午後1時半。大規模接種センターのWebサイトを読むと、「予約時刻までには必ずセンターにお越しください。万が一予約時刻に遅れた場合、当日の確実な接種は実施しかねます」との記載がある。

 東京の大規模接種会場では1日1万人もの人が接種を受けに来る。30分ごとの時間枠単位でも400人が来場する計算で、混雑するかもしれないとの不安が頭をよぎる。もし大行列で受付が間に合わなければ接種してもらえず、改めてどこかの接種会場を探すところからのスタートになってしまうのでは――。そんなプレッシャーを感じれば、おのずと早めに行動したくなる。

 ただ、どのくらい前から受け付けてもらえるのかの説明は見当たらない。一般的にはどの時間帯に、どの程度の行列ができるのかといった混雑情報の掲載もない。そのため、遅れないよう早く到着するにしても、どの程度早めるのが適切かを判断できる材料がないのだ。