2021年5月に開催されたユーザーエクスペリエンス(UX)/デジタルトランスフォーメーション(DX)のオンラインフェス、「L&UX2021」。33人の世界・日本における最高峰の実践者、思想家の議論を通して、「DXの目的は新たなUXの提供である」という考え方が、実際に世界のリーディングカンパニーや日本の先鋭リーダーたちによって実践されていることが明らかになりました。
アフターデジタルのさらに先を進む世界のコンセンサスを、書籍という形でまとめたのが『アフターデジタルセッションズ』です。
登壇者の言葉をいくつか挙げます。
「ビジネスにおける価値の源泉は、もう製品からUXに移行してしまっている。」
-冨山和彦氏 IGPIグループ会長
「UXを統合的に見ていく人や組織を置けるかがこれからの重要な経営課題。」
-川邊健太郎氏 Zホールディングス, Co-CEO
「価値とはユーザーのフィードバックを受けて絶え間なく磨き、発展していくもの。」
-宮田裕章氏 慶応義塾大学教授
「イノベーションはもはやオンラインとオフラインの融合の中でしか生まれない。今求められるリーダーシップは、いかにジョイントビジョンを掲げられるかである。」
-Sampo Hietanen氏 MaaS Global, CEO
「ビジネスモデルから考えて作ろうとするが、これではうまく行かない。ユーザーインサイトからサービスの種を見つけ、ユーザーテストを繰り返しながら大きくしていくのがあるべき姿。」
-Abhinit Tiwari氏 GoJek, Head of product design
DXを本気で推進している方々のなかで「DXの目的は新たなUXの提供である」「UXや体験価値を中心に置くべきだ」といった共通認識が生まれつつある一方で、そうした理解が社会や企業内に広まっているほどではなく、意識や理解の差が生まれてしまっているのも事実です。
誰か一人の意見や視点ではなく、世の中をけん引する海外と国内のリーダーから見ても「確かにこっちに向かっているのだ」というコンセンサスがあることをお見せすることで、企業内での理解を深めて説得したり、推進者のゆるぎない自信を生んだりすることができるのではないか、という想いで監修された、世界の最先端に追い付く視点を獲得する1冊です。
著者●藤井保文 監修/定価●2200円(税込み)/発行●日経BP/判型●A5変256ページ/ISBN 978-4-296-11041-4