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マイクロEVの造り方から学ぶ電動車の本質 EVの教科書
マイクロEVの造り方から学ぶ電動車の本質 EVの教科書
著者●松村修二/定価●2970円(10%税込み)/発行●日経BP/判型●A5判324ページ/発行日●2021年10月4日/ISBN 978-4-296-11047-6

 カーボンニュートラル(温暖化ガスの排出量実質ゼロ)時代に有望視されているEV(電気自動車)。なかでも、安価で利便性が高い小型EV(マイクロEV)に期待が集まっています。本書は、小型EVを対象に、製作方法の観点からEVに必須の要素技術を解説しました。

 自動車メーカーSUBARUの元技術者が、企画から設計、生産までを実際に手掛けた公道走行が可能なマイクロEVについて、その製作過程を紹介しています。EVを造る立場からアプローチすることで、単にEV用電機・電子部品の知識紹介にとどめるのではなく、走る・曲がる・止まるというクルマの基本機能をしっかりと押さえた「EVの本質」を捉えてもらうことを意識した内容です。

 具体的には、第1章でEVを取り巻く情勢やマイクロEVの位置付けについて解説。続いて、第2章から第9章までは題材としたマイクロEV(「マギー1」と命名)の製作過程を詳細に述べます。ステアリングやサスペンションなどクルマとしての基本性能の造り込みや電装関係について解説しています。

 さらに、第10章でマギー1とは若干異なった造り方をした例を紹介。第11章では複数台のEVの造り方を解説しました。そして、第12章ではマイクロEVの応用と展開について述べています。付録には、公道を走る上で順守すべき道路運送車両の保安基準も掲載しました。

 マイクロEVの実践的な技術の理解はもちろん、一般(乗用タイプ)のEVの基礎技術についても学べる1冊となっています。

マイクロEVの造り方から学ぶ電動車の本質
EVの教科書

著者●松村修二/定価●2970円(10%税込み)/発行●日経BP/判型●A5判324ページ/発行日●2021年10月4日/ISBN 978-4-296-11047-6