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『日経テクノロジー展望2022 世界を変える100の技術』
『日経テクノロジー展望2022 世界を変える100の技術』
(日経BP)

 IT、エネルギー、交通、医療、金融、流通まで幅広く、注目度の高いディープな技術を紹介しながら、未来を予測する人気シリーズ『日経テクノロジー展望2022 世界を変える100の技術』。2021年10月12日に発売された最新版の編集を担当した日経BP 総合研究所の谷島宣之上席研究員に、本作りの裏側と読みどころを聞いた。(聞き手は「日経の本ラジオ」パーソナリティーの尾上真也)

尾上真也・「日経の本ラジオ」パーソナリティー(以下、尾上) 毎年、好評の『100の技術』シリーズはどのような本なのですか。

谷島宣之・日経BP 総合研究所上席研究員(以下、谷島) 今年出した書籍の正式なタイトルは『日経テクノロジー展望2022 世界を変える100の技術』です。日経BPが発行している雑誌の編集長や記者など、約150人がこの本作りにかかわり、世界を変えるぐらいのテクノロジー、つまり、面白いテクノロジーを100件探し出して解説しています。

(写真:日経BP)
(写真:日経BP)
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尾上 本のコピーにも「日経が2022年を展望する」という言葉が入っていますね。具体的にどんな人がどうやって展望を解説しているのでしょうか。

谷島 日経BPには、日経ビジネスのような経営雑誌、日経トレンディや日経ウーマンのような個人向け雑誌、そして、日経エレクトロニクス、日経コンピュータ、日経アーキテクチュア、日経メディカルなど、さまざまな専門誌があります。ウェブサイトも同様です。

 『100の技術』シリーズでは、こうした雑誌やサイトの編集長に「2022年から2030年にかけて有望な技術は何か」をヒアリングしてまとめています。

 また、これらの雑誌やウェブサイトの編集長、記者たちが得た専門的な知見を、報道以外に応用しようと設立されたのが、総合研究所(以下、総研)という組織です。総研にいるラボ長にもヒアリングしています。

 ヒアリング結果を整理して100件の技術を選び、延べ100人の記者に分かり易く解説してもらいました。