全1196文字

 書籍『誰も教えてくれなかったアジャイル開発』(日経BP)では、ウオーターフォール型開発が主流の「日本企業」で試行錯誤しながらアジャイル開発を成功に導いてきたコンサルタントたちが、自らの経験を体系化している。本書から抜粋し、アジャイル開発のポイントを紹介する「実践編」から、前回に続いてポイント(2)、企画の進め方を伝授する。(技術プロダクツユニットクロスメディア編集部)

ポイント(2) 企画は「2部構成」で進める

 ポイントの2つ目は企画の進め方に関するものだ。アジャイル開発プロジェクトを企画する手法としては「インセプションデッキ」が有名である。

 インセプションデッキとは、プロジェクト関係者と向こう半年のプロジェクトの方向性を検討・合意するために使うドキュメントである。「我々はなぜここにいるのか」といった「全体像を捉える設問・課題」と、「解決策を描く」といった「具現化させる設問・課題」がそれぞれ5つずつ、合計10個の設問・課題から成る。一般に完成までに数日から2週間程度をかける。

図 インセプションデッキの10個の設問と課題、「インセプションデッキ」を使ってアジャイル開発プロジェクトを企画する
図 インセプションデッキの10個の設問と課題、「インセプションデッキ」を使ってアジャイル開発プロジェクトを企画する
(出所:『アジャイルサムライ―達人開発者への道』〔Jonathan Rasmusson著、西村直人・角谷信太郎監訳、近藤修平・角掛拓未訳、オーム社、2011年〕の46ページを参考にシグマクシス作成)