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ビジネスの世界では「データサイエンス」や「データ分析」という言葉があふれています。「データは苦手」「数字は嫌い」と避けていると、作成者が仕組んだ重大な「ごまかし」に気づかないかもしれません。数字に苦手意識を持つ人たちに向けた入門書『「データは苦手」からの卒業 管理職のためのやさしい数値化技術』から、作成者が意図的に数字の印象を「ごまかす」テクニックをクイズ形式で解説していく本連載。第1回は「推移グラフ」に潜むトリックです。（技術プロダクツユニットクロスメディア編集部）
数字やデータ活用の必要性が叫ばれ、ビジネス現場では折れ線グラフや棒グラフ、円グラフなどさまざまなグラフや表を作成することが増えているのではないでしょうか。さてそのグラフや表ですが、初級者が意図せず落とし穴をつくっていることもあれば、上級者が意図的に罠（わな）をこしらえることもあります。いずれにせよ、ビジネスで使っているグラフや表には、落とし穴や罠は至るところにありますので、読み取るときは注意が必要です。
本連載では5回にわたり、作成者が意図的に「ごまかそうとしている」グラフ・表をクイズ形式でお見せします。どこにごまかしがあるのか、見つけてください。
Q 利用者数の推移を示す棒グラフです。どこにごまかしがあるでしょうか？
図 利用者数の推移を示す棒グラフ
（出所：筆者）
