国内では主にITインフラの運用管理ノウハウのフレームワーク/技術者資格として知られてきた「ITIL (IT Infrastructure Library)」。最新バージョンの「ITIL 4」は(以下、ITIL4)は新たなコンセプトの下、DX(デジタルトランスフォーメーション)に求められる要素を盛り込んで生まれ変わりました。DX現場の悩みを解決するフレームワークとして注目を集めており、既に導入を始めた企業も出てきています。
『ITIL 4の基本 図解と実践』(中寛之著)と『ITIL 4ファンデーション試験対策』(武山祐著)は、ITILの知的財産を管理している英PeopleCert/AXELOSの公認を受けた初のITIL4日本語解説書です。ITIL4はIT運用管理だけでなく、サービスとして提供されるITシステムの企画・計画・開発・運用のすべてをカバーしているため、DXの適用・活用に悩むすべての現場の課題を解決に導くベストプラクティスを提供できます。
コンサルティングと試験対策、それぞれの第一人者が執筆
『ITIL 4の基本 図解と実践』は、こうしたITIL4の進化を踏まえ、その構造と活用手法を基本から解説した書です。多数の図解を交えて400ページの大ボリュームで分かりやすくかつ詳細に説明しました。
著者である中寛之氏はアクセンチュアのコンサルタントで、ITサービスマネジメントの専門家として長年の経験を持ち、SRE(Service Reliability Engineering)を扱う組織のco-Leadを担う人物です。金融業界を中心に幅広い業界で、運用コンサルティング案件、クラウド戦略案件を数多く手掛けています。ITIL4に関しても豊富な経験を持っており、講演・寄稿を通じてマーケットへ情報を発信するなど、ITIL4の造詣が深い国内の第一人者の一人です。
一方の『ITIL 4ファンデーション試験対策』は、ITIL4の基礎レベルの試験である「ITIL 4ファンデーション」に合格するための対策をまとめています。PeopleCert/AXELOSの公認を生かし、ITIL4公式書籍である『ユーザーガイダンス』と『プラクティスガイド』から正確な情報を引用して解説しています。また合格に近づくための模擬問題を多数収録しました。
著者の武山祐氏はNTTデータ先端技術のビジネスコンサルタントで、新しい時代のサービスマネジメントをテーマに社内外で多数の登壇・講義の実績がある人物です。NTTデータグループ内でのITIL資格の取得の指導も手掛けており、本書には同社が持つ合格ノウハウが集約されています。
<目次>
『ITIL 4の基本 図解と実践』
- 第1部 概論
- 1章 なぜITIL4なのか?
- 2章 ITIL4のコンセプト
- 第2部 図解編
- 3章 サービスマネジメントプラクティス
- 4章 一般的マネジメントプラクティス
- 5章 技術的マネジメントプラクティス
- 第3部 実践編
- 6章 ITIL4による改善アプローチ
- 7章 ITIL4によるサービスマネジメントSRE
- 第4部 補足
- 8章 ITILの歴史
- 9章 他のフレームワークとの関係
- 10章 ITIL4の資格
『ITIL 4ファンデーション試験対策』
- 第1章 ITILとは何か
- 第2章 ITIL4ファンデーション資格試験
- 第3章 ITIL4の関連用語
- 第4章 ITIL4のフレームワーク
- 第5章 ITIL4の管理プラクティス
- 第6章 模擬試験と解説
- 第7章 ビジネス活用はじめの一歩
- 価格:3960円(税込み)
- ISBN:9784296112524
- 発行日:2022年10月17日
- 著者名:中 寛之 著
- 発行元:日経BP
- ページ数:400ページ
- 判型:A5
- 価格:2970円(税込み)
- ISBN:9784296200337
- 発行日:2022年10月17日
- 著者名:武山 祐 著
- 発行元:日経BP
- ページ数:320ページ
- 判型:A5