データ分析組織をつくった企業も、「なかなかビジネス成果につながらない」と悩んでいます。データ分析者とビジネス担当者がかみ合わず、一方は「なぜ分析結果を活用しないのか」と思い、もう一方は「そんなことは分かっている。分析してほしいことはそうではない」と思っているのです。このままでは、企業のデータ活用など進むはずがありません。
では、どうすればいいのでしょうか。その答えが本書のタイトルにある「ビジネストランスレーター」なのです。データ分析者とビジネス現場の間に立ち、ビジネス現場が抱えている課題を整理してデータ分析者に渡したり、逆に、データ分析者が出した分析結果をビジネス現場が正しく使いこなせるように翻訳したりしている人がいます。そういう人を「ビジネストランスレーター」と呼びます。
ビジネスでのデータ活用はどの企業も進めており、「ビジネストランスレーター」は、現在、最も求められている人材といえるでしょう。ビジネストランスレーターは文系も理系も、誰もがなれます。ぜひ、あなたのスキルアップに本書をお役立てください。
目次
- はじめに 「ビジネストランスレーター」とは何か
- プロローグ ビジネストランスレーターと5Dフレームワーク
- 第1章 ビジネストランスレータースキル1「ビジネススキーマ活用力」
- 1-1 ビジネススキーマという考え方
- 1-2 ビジネススキーマの活用事例
- 1-3 ビジネススキーマを習得・活用するコツ
- 1-4 スキーマ活用のための3つの武器
- 第2章 ビジネストランスレータースキル2「プロジェクト遂行力」
- 2-1 関係者をデータ分析プロジェクトに巻き込む力
- 第3章 ビジネストランスレータースキル3「ビジネス背景理解力」
- 3-1 現状理解の重要性
- 3-2 事業理解
- 3-3 顧客理解
- 第4章 ビジネストランスレータースキル4「データ解釈基礎力」
- 4-1 データ分析者とビジネス担当者のコミュニケーションを円滑にする勘どころ
- 4-2 分析対象データの確認ポイント
- 4-3 データ分析結果の確認手法
- 第5章 ビジネストランスレーターになる。
- 5-1 ビジネストランスレーターになった2人の軌跡を追う
- 5-2 軌跡(1)理系人材からビジネストランスレーターへの転身
- 5-3 軌跡(2)文系人材からビジネストランスレーターへの転身
- おわりに DXは泥臭い、変革とはそういうもの
データ分析を成果につなげる最強のビジネス思考術』
価格:2420円(税込)
ISBN:9784296201662
発行日:2023年03月06日
著者名:木田浩理、石原一志、佐藤祐規、神山貴弘、山田紘史、伊藤豪 著
発行元:日経BP
ページ数:288ページ
判型:A5