2025年、木造住宅に関する建築の法規制が大きく変わります。特に影響が大きいのは、4号特例の縮小です。建築確認の際、2階建て木造住宅では構造審査が実施されます。住宅設計者は、構造計算に関する知識が必要になります。
構造設計のバイブル『木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2017年版)』(通称グレー本)をベースに、計算プロセスや専門用語を、分かりやすく解説。実際の構造計算書を基に、知っておきたいチェックポイントを示します。構造計算を始めたい住宅設計者をサポートする入門書です。
目次
- 第1章 構造設計の考え方と適用条件
- 解説編
- 構造計算ルートと法的位置づけ/木造軸組み構法の構造計算の特徴
- 第2章 モデルプランの説明
- 計算編
- 吹き抜けのある2階建て住宅を設計する
- 第3章 使用材料
- 解説編
- 木質系材料とそれ以外の材料/鉛直構面・水平構面・接合部
- 計算編
- 鉛直構面の剛性と許容せん断耐力の計算
- 第4章 荷重外力
- 解説編
- 荷重の種類と組み合わせ/鉛直荷重の算定/風圧力の算定/地震力の算定 ほか
- 計算編
- 鉛直荷重の算定/風圧力の算定/地震力の算定/柱軸力の算定
- 第5章 建築基準法施行令46条関連の計算
- 解説編
- 仕様規定の検定項目/耐力壁の強度と剛性/必要壁量 ほか
- 第6章 地震や強風に耐えるかを確認
- 解説編
- 鉛直構面の剛性と許容せん断耐力の計算/梁上耐力壁の許容せん断耐力の計算 ほか
- 計算編
- 鉛直構面の剛性と許容せん断耐力の計算/梁上耐力壁の許容せん断耐力の低減計算 ほか
- 第7章 地震や強風に耐える部位の設計
- 解説編
- 筋かい接合部・柱頭柱脚接合部の設計/水平構面の検定 ほか
- 計算編
- 柱頭柱脚接合部の許容引張耐力の検定/地震力・風圧力に対する水平構面の検定 ほか
- 第8章 鉛直荷重と局部荷重に対する設計
- 解説編
- 鉛直荷重による横架材の断面検定/鉛直荷重による柱の座屈/鉛直荷重による土台のめり込みの検討 ほか
- 計算編
- 鉛直荷重による横架材の曲げとたわみに関する検定/梁上耐力壁による曲げモーメント・せん断力計算/横架材のせん断に対する検定 ほか
- 第9章 地盤と基礎の計算
- 解説編
- 地盤の許容応力度と基礎形式の選定および仕様規定の検討/接地圧の検討/基礎梁・スラブの設計 ほか
- 計算編
- 基礎形式の選定および仕様規定の検討/接地圧の検定 ほか
木造住宅の許容応力度計算』
価格:4400円(税込)
ISBN:9784296201143
発行日:2023年03月20日
著者名:大橋好光、柳澤泰男 著
発行元:日経BP
ページ数:208ページ
判型:A4