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『イノベーションのジレンマからの脱出 日本初のデジタルバンク「みんなの銀行」誕生の軌跡に学ぶ』
『イノベーションのジレンマからの脱出 日本初のデジタルバンク「みんなの銀行」誕生の軌跡に学ぶ』

 みんなの銀行は、勘定系基幹システムを含む銀行機能のすべてをGoogle Cloudで提供する日本初の「デジタルバンク」。その開発の軌跡を追った『イノベーションのジレンマからの脱出 日本初のデジタルバンク「みんなの銀行」誕生の軌跡に学ぶ』(日経BP、2023年)から、同行を支えるクラウドを提供するグーグル・クラウド・ジャパン 日本代表の平手智行氏と開発の経緯を振り返る5回連載の最終回。聞き手はみんなの銀行 執行役員CIO(最高情報責任者)の宮本昌明氏。(技術プロダクツユニットクロスメディア編集部、本文中敬称略)

Google Cloud 平手智行氏(以下、平手) ところで(みんなの銀行のシステム開発開始から)開業まで1年半という期間にしたのはなぜですか?

平手 智行 (ひらて ともゆき)
平手 智行 (ひらて ともゆき)
グーグル・クラウド・ジャパン合同会社日本代表 日本IBM、米国ベライゾン エリアバイスプレジデント兼ベライゾンジャパンの執行役員社長、デル兼EMCジャパンの代表取締役会長、代表取締役社長を経て2019年11月から現職。25年に及ぶ日本IBM在籍期間においては、2000年にアジア・パシフィック地区経営企画、2002年に米IBM本社戦略部門を経て、2006年に米国IBM本社バイスプレジデント兼日本IBM執行役員に就任。2011年 同社執行役員 経営企画・マーケティング&コミュニケーションを統括した。(写真は本人提供)
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