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 清水建設はレールに沿ってカメラを走らせながら動画を撮影することで、建設現場で土砂を運ぶベルトコンベヤーなどを遠隔監視する「レールカム」を開発した。映像のぶれを自動で補正するカメラを使い、時速約40kmで移動させても映像が揺れにくい。2021年4月に国内の建設現場で映像補正機能を実証。建機レンタル大手のカナモトが21年6月にレンタル販売を始めた。

走行するレールカムで撮影した映像。後半では映像のぶれを自動補正している(資料:清水建設)

 トンネルなどの掘削現場から土砂を運搬するコンベヤーは全長が数キロメートル以上にわたることもあり、異常の発見や原因となる場所の特定が難しい。清水建設ではセンサーを使って異音や衝撃、発熱を検知する仕組みなどを取り入れてきたが、実際に異常が発生した場合に現場の状況を知るには現地まで人を派遣する必要があった。

 コンベヤーは空中やトンネル内部などに設置するため、人が出向くには手間や時間がかかりやすい。短時間で現場全体を概観できないか――。同社の土木東京支店ICT推進部がこの課題に応えて開発したのがレールカムだ。

レールに沿って走行し、ベルトコンベヤー全体を遠隔監視する「レールカム」(写真:清水建設)
レールに沿って走行し、ベルトコンベヤー全体を遠隔監視する「レールカム」(写真:清水建設)
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 本体はバッテリーやカメラ、動力のプロペラや照明機器から構成され、上の写真のようにコンベヤーに沿って空中に架けたアルミ製のレールに懸垂して走行する。重さはバッテリーを含めて約4.6kg。LTE(4G)通信によって遠隔で操縦や映像を確認できる。レールカムを移動させながらカメラの映像を確認することで、コンベヤー全体を短時間で見る仕組みだ。