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 デジタルトランスフォーメーション(DX)で成果を上げるには、全社レベルでのチームワークが重要になる。特に、IT部門と業務/事業部門との関係をこれまで以上に強固にしなければ、変革はなかなか進まない。

 IT部門が業務/事業部門との距離を縮めるには、どうすればよいのか――。そんな素朴な疑問を、日清食品ホールディングス・執行役員CIO(最高情報責任者)を2021年3月末まで務め、同社のDXをけん引してきた喜多羅滋夫氏にぶつけた。

 相手のチャレンジを3つ聞き出す。相性の良い事業部門を見つけ出す。具体策に素早く着手する。喜多羅式の関係構築術を見てみよう。

喜多羅株式会社 Chief Evangelist(元・日清食品ホールディングス 執行役員CIO)の喜多羅滋夫氏
喜多羅株式会社 Chief Evangelist(元・日清食品ホールディングス 執行役員CIO)の喜多羅滋夫氏
(撮影:村田 和聡)
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Chapter5の要点
  • 業務/事業部門のトップときっちりと対話する
  • 相手のチャレンジは何か、3つ聞き出す
  • 相性の良い事業部門を見つけ出す
  • 具体策に素早く着手、一緒に成果を上げる
  • 今の時代、デジタルに無関心な部門はない
  • 的を絞って一緒に取り組み、IT部門の力量を知ってもらう
  • 1つの部門と良い関係を築き、活動領域を徐々に広げる
  • 目的は課題解決、システム導入にあらず