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 デジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させるためには、「アジャイルが大事」と言われる。ところが、アジャイル開発でシステム構築速度を高めている日本企業は数少ない。

 日清食品ホールディングス・執行役員CIO(最高情報責任者)を2021年3月末まで務め、同社でDXをけん引してきた喜多羅滋夫氏は、アジャイル開発にどう向き合い、取り組んできたのだろうか。

 全てのシステムがアジャイル開発に向いているわけではない。まずはアジャイル開発を適用すべき領域を選別することが大切になる。「システム開発の内製化スキルを高めることが、アジャイル実践に欠かせない」という指摘も要注目である。

喜多羅株式会社 Chief Evangelist(元・日清食品ホールディングス 執行役員CIO)の喜多羅滋夫氏
喜多羅株式会社 Chief Evangelist(元・日清食品ホールディングス 執行役員CIO)の喜多羅滋夫氏
(撮影:村田 和聡)
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Chapter11の要点
  • 経営にアジリティー(俊敏性)が求められている
  • 全てがアジャイル開発に向いているわけではない
  • SoEの領域にはアジャイル開発が有効
  • ウオーターフォール開発が適した領域もある
  • ユーザー部門も巻き込んで内製化スキルを高めることが大切