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 パナソニックのくらし事業本部くらしアプライアンス社神戸工場(神戸市)は、足踏みペダルで回転する部品台のからくり「快転だい!!」を製作した(図1*1。IHクッキングヒーターのきょう体部品「トッププレート」を載せて回転させ、発泡シール材の貼り付け作業を効率化するためのからくりだ(図2*2。「第25回からくり改善くふう展2020」の出展作品である*3

図1 快転だい!!
図1 快転だい!!
足踏みペダルで回転台を回しながら、IHクッキングヒーターのトッププレートに発泡シール材を貼り付ける。(出所:日経ものづくり)
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図2 IHクッキングヒーター
図2 IHクッキングヒーター
キッチン台に埋め込む方式の製品。発泡シール材はトッププレートとキッチン台の間に入る。(出所:日経ものづくり)
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*1
取材当時の組織名はアプライアンス社。

*2
IH クッキングヒーターの種類は複数あるが、快転だい!!が扱うのはキッチン台に本体を埋め込む方式のうち、1口タイプの製品のトッププレートである。

*3 からくり改善くふう展
工場の改善活動で生まれた「からくり」の展示会。日本プラントメンテナンス協会が主催する。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、2020年度の同展は2021年3月23~26日のオンライン開催となった。50社が162作品を出展。

手動作業を足踏み式に

 IHクッキングヒーターのトッププレートに貼る発泡シール材は、キッチン台との間に入ってすき間を埋める役割を果たす。これまで神戸工場では、手動で動かす回転台にトッププレートを置き、作業者が回しながら貼り付けていた(図3)。しかし、この回転台はスムーズに回転する一方、停止位置が安定せず、作業位置が毎回変わるため、貼り付けミスが生じやすかった。

 そこで考案したのが、足踏みペダルの上下運動を回転台の回転運動に変換する快転だい!!だ。ペダルを1回踏んで離すたびに回転台が反時計回りに90°回転するので、作業者は常に同じ位置でシール材を貼れる。作業のばらつきが減り、作業効率も高まった。

図3 従来の作業
図3 従来の作業
かつては作業者が手動で回転台を回しながら、トッププレートの4辺に発泡シール材を貼り付けていた。(出所:日経ものづくり)
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