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 無線LANルーターを新規で導入したり、古い機器から買い替えたりするときに頭を悩ませるのが製品選びだ。メーカー各社から多くの機種が販売されていて、どれが自分の用途に合った製品なのかが分かりにくい。

 さらに店頭で入手したカタログやWebサイト、パッケージなどで製品の仕様を確認しても、見慣れない規格名やメーカー独自の仕様があり、どれが重要度の高い情報なのかを判断するのが困難だ。このため、用途に合わない製品や不必要な機能が搭載された高価な製品を選ぶといった失敗をしやすい。

 そうした失敗をしないように、製品選びで重要な「カタログの正しい読み方」をマスターしよう。

対応規格の確認は不可欠

 無線LANルーターを選ぶときに一番大事なのは対応規格の確認だ。

 一般に販売されている無線LANの最新規格は「IEEE 802.11ax」である。IEEE 802.11ax対応製品の価格は2021年に入ってだいぶこなれているので、あえて旧規格の製品を選ぶ必要はない。そこでカタログやパッケージにIEEE 802.11axと書いてある製品を選ぶ。

 ところが多くの製品では、「Wi-Fi 6」や「Wi-Fi 5」といった表記が目立ち、IEEE 802.11から始まる正式規格が分かりにくくなっている。Wi-Fi 6はIEEE 802.11axの愛称として業界団体が推奨した表記だ。もう1つのWi-Fi 5は旧規格の「IEEE 802.11ac」を示す。またIEEE 802.11axを略した「11ax」や「ax」と表記した製品も少なくない。

 Wi-Fi 6とIEEE 802.11ax、11ax、axに違いはないので、これらのいずれかが記載された製品を選ぶと覚えておこう。

Wi-Fi 6ルーター(左)とWi-Fi 5ルーター(右)のパッケージを並べた。Wi-Fi 6ルーターには「Wi-Fi 6」と記載されているが、Wi-Fi 5ルーターには「11ac」と記載されている
Wi-Fi 6ルーター(左)とWi-Fi 5ルーター(右)のパッケージを並べた。Wi-Fi 6ルーターには「Wi-Fi 6」と記載されているが、Wi-Fi 5ルーターには「11ac」と記載されている
撮影:田代 祥吾
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