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 静岡県熱海市の伊豆山地区で、2021年7月3日午前10時半ごろ、大雨の影響で大規模な土石流が発生した。JR熱海駅から北に約1.5km離れている逢初(あいぞめ)川沿いで、土砂が海に向かって2kmほど流れ落ちた。土石流は複数回起こっており、複数の住宅や車が流された。

大量の土砂が市街地に流れ込み、住宅や車を巻き込んだ。2021年7月3日撮影(写真:AFP/アフロ)
大量の土砂が市街地に流れ込み、住宅や車を巻き込んだ。2021年7月3日撮影(写真:AFP/アフロ)
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土砂は住宅などを押し流した。2021年7月4日撮影(写真:AFP/アフロ)
土砂は住宅などを押し流した。2021年7月4日撮影(写真:AFP/アフロ)
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土石流の最上流部。2021年7月3日撮影(動画:静岡県)

 土石流の起点について静岡県は4日、逢初川の河口から上流2kmほどの地点だと発表した。該当地点は、盛り土した人工開発斜面の可能性が高いという。崩落した斜面の一部から地下水が流れ出ていた。

 熱海市で発生した土石流の原因の1つとして、静岡県の難波喬司副知事は4日、「逢初川の上流部で行っていた山林開発の影響があると思う」と述べた。静岡県は災害対応を急ぐ一方で、原因の究明を図る。

崩壊の起点。7月4日午前5時ごろ撮影(写真:静岡県)
崩壊の起点。7月4日午前5時ごろ撮影(写真:静岡県)
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 静岡県が公開するハザードマップによると、災害が発生した伊豆山地区は、土石流の発生する危険性が高い「土石流危険区域」の範囲とほぼ重なる。同地区は土砂災害の発生しやすい土砂災害警戒区域にも指定されていた。

土石流は、土石流危険区域に沿うように流れた。オレンジ色の範囲が土石流危険区域、赤の矢印が土石流の進行方向を示す。(資料:静岡県)
土石流は、土石流危険区域に沿うように流れた。オレンジ色の範囲が土石流危険区域、赤の矢印が土石流の進行方向を示す。(資料:静岡県)
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