三菱電機でまた品質不正問題が発覚した。鉄道車両向けの空調装置と空気圧縮機ユニットにおいて不正な検査を行って納品していたことが明らかとなったのだ。不正に手を染めていたのは、長崎製作所(長崎県時津町)。30年以上にわたって続けられてきた組織的な不正だった。過去の品質不正問題を受けてこれまで3回にわたり品質保証体制の点検をしてきた同社。それでも今回の不正は見逃されてきた。なぜ、品質不正は繰り返されてしまうのか。不正の概要を解説するとともに、識者に見解を聞いた。(日経ものづくり)