様々なセキュリティー機器に守られた企業ネットワークと比べると、テレワーク環境はどうしてもセキュリティー対策が甘くなりがちだ。サイバー攻撃から家庭のネットワークを守るにはどうすればよいのか。安全な在宅勤務を実現するセキュリティー対策のいろはを解説する。

特集
テレワークの守り方
出典:日経NETWORK 2021年7月号 pp.20-31 「テレワーク防衛術」を改題、編集
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目次
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テレワークで境界防御は限界に、「ゼロトラスト」を目指すには何から始めるか
テレワーク環境の広がりにより、企業ネットワークの内部だけを守る境界防御ではセキュリティーを担保できなくなってきている。そこで最近注目されているのが、ゼロトラストネットワーク(ゼロトラスト)である。ネットワークや端末はすべて安全ではないと想定し、アクセスのたびに検証して可否を決めるのが基本だ。
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紛らわしい「パブリック」と「プライベート」、テレワークでのネット設定の落とし穴
今回は、主にテレワークで仕事をする従業員が注意すべきポイントを解説する。まず、社外に持ち出したパソコンをネットワークつなぐときの設定ミスに注意する必要がある。Windowsには紛らわしいネットワーク設定があるからだ。
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VPNとエンドポイントを守れ、テレワークセキュリティーの勘所
今回は、企業のネットワーク管理者が最低限実施しておきたいテレワークのセキュリティー対策を解説する。ポイントとなるのは、VPNの管理体制の見直しとエンドポイントの対策強化だ。
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テレワークを狙う攻撃が急増、恐るべき手口の数々を知る
この1年の間にテレワーク環境は急速に普及した。そこで重要になってくるのが、テレワーク環境下におけるセキュリティーだ。安全なテレワーク環境を実現するには、攻撃の手口を知ることが第一である。