政府の圧力を受け、割安感が出てきた日本の携帯電話料金。だが油断は禁物だ。例えば「0570」で始まる電話番号。新型コロナウイルスのワクチン接種予約窓口でも多く採用されたが、なぜか携帯のかけ放題の対象とならず思わぬ高額請求につながることも。そのワクチン接種予約では通話が急増して着信制限がかかった。令和の時代にも残る「電話」にまつわるモヤモヤをひもとく。

特集
古くて新しい電話のモヤモヤ
目次
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ワクチン予約電話で話題、つながらなくても聞こえる「あのフレーズ」の正体
「ただいま電話が混み合っています」――。電話のこうした自動音声案内に誰しも聞き覚えがあるだろう。大規模な災害時、あるいは人気アーティストのコンサート予約や人気商品の先着販売といった場面で電話会社がかける「通信規制」によるものだ。
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かけ放題でも0570番号への通話は有料、立ちはだかる「料金設定権」の不思議
新型コロナウイルスのワクチン接種予約窓口の連絡先で見かけることが多い「0570」番号。0570番号で始まる「ナビダイヤル」への通話は携帯電話会社のかけ放題の対象外となっており、どのプランを契約していても有料になる。その理由を探っていく。
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ワクチン予約電話で見かける「0570番号」、携帯のかけ放題で対象外のなぜ
番号が「0570」で始まる電話サービス「ナビダイヤル」。企業のコールセンターなどが外部からの問い合わせ先として利用しており、新型コロナウイルスのワクチン接種予約窓口でも活用されている。ただし携帯電話会社のかけ放題の対象外で、利用者から「ふに落ちない」との声も上がる。背景を探った。