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Kindleは小さいことが長所であり短所でもあった

 ディスプレーサイズが7.9インチのiPad miniでは余白があっても読みづらくはなかった。Kindleではその小ささがあだになり、自炊したPDFファイルをそのまま読むのは厳しい。

 Kindleの6インチディスプレーは文庫本よりもひと回り小さい程度のサイズなので、余白を限りなく削ってディスプレーいっぱいにテキストが表示されるようにすると、紙の文庫本と同じぐらいの大きさで表示される。

 Kindleストアで購入したテキスト中心の電子書籍本の場合は、Kindle上で文字サイズや行間などをユーザーが読みやすいように調整可能な「リフロー型」で配信されている作品も多く、ディスプレーサイズに合わせて設定できる。

 コミックスではディスプレーの隅まで表示されるように余白がトリミングされている作品も増えており、6インチのディスプレーでも意外と苦にならない。

 自炊した電子書籍は1ページが1枚の画像なので、残念ながら文字のサイズを変更することはできない。しかし余白をトリミングしてKindleのディスプレーをいっぱいに使うようにすれば、文庫本から取り込んだページなら読みやすくなるはずだ。

リフロー型の電子書籍はKindle上で文字サイズや行間を変更できる。図は余白と行間をもっとも狭くした設定。文字は文庫本の大きさ程度にしてある
リフロー型の電子書籍はKindle上で文字サイズや行間を変更できる。図は余白と行間をもっとも狭くした設定。文字は文庫本の大きさ程度にしてある
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コミックスでは絵の部分ぎりぎりまでトリミングし、ディスプレー全体を使って極力大きく表示される作品が増えている
コミックスでは絵の部分ぎりぎりまでトリミングし、ディスプレー全体を使って極力大きく表示される作品が増えている
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フォントやサイズ、行間などを、Kindle上でユーザーが読みやすく設定できる
フォントやサイズ、行間などを、Kindle上でユーザーが読みやすく設定できる
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mobiフォーマットの利用で問題を解消

 前述したようにPDFファイルをKindleで表示するとシステム固有の余白が発生してしまう。さらにページめくりも「左開き」固定なので、縦書きの文章を読む際には違和感がある。

 これらはPDFではなく、Kindle用の「mobi(モビ)」と呼ばれるフォーマットに変換してKindleに転送することで解消できた。

 mobiはコミックスや固定レイアウトの雑誌に適したフォーマットだ。紙の本をスキャンしたデータも1ページが1枚の画像なのでこれらに当てはまる。

 PDFからmobiフォーマットへの変換に対応するアプリをいろいろ試した。試行錯誤した結果、「Kindle Comic Converter」というサードパーティー製のフリーソフトが筆者の要件に合っていた。紙の本を自炊した多くの場合に適していると思う。