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 「欧州やアジアではある程度知られているものの、米国ではまだあまり知られていない。だからこそ、ここに来た」――。電動の垂直離着陸(eVTOL)機を手掛けるドイツの新興企業Volocopter(ボロコプター)でCEO(最高経営責任者)を務めるFlorian Reuter氏は、2021年7月26日~8月1日まで米ウィスコンシン州Oshkosh(オシュコシュ、あるいはオシコシ)で開催された世界最大級の航空展示会「EAA AirVenture Oshkosh 2021」に出展した狙いをこう語る。展示だけでなく、来場者の目の前で、数分間の公開飛行を実施。一般公開の飛行デモは19年10月にシンガポールで実施して以来で、米国では初となる。

ボロコプターCEOのReuter氏
ボロコプターCEOのReuter氏
「EAA AirVenture Oshkosh 2021」のボロコプターのブースで実施したプレスカンファレンスの様子(撮影:日経クロステック)
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ボロコプターのブース
ボロコプターのブース
(撮影:日経クロステック)
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 AirVentureは、米国を中心に世界中から航空機のファン(愛好者)が集う世界最大級のイベントである。主催者の「EAA(Experimental Aircraft Association)」は自作航空機の愛好家団体だ。AirVentureは60年以上の歴史があり、会場として空港(Wittman Regional Airport)を丸ごと使う。この広大な敷地に、「ホームビルド機」や「エクスペリメンタル機」と呼ばれる自作航空機や「General Aviation(GA、ジェネアビ)」と呼ばれる小型機が勢ぞろいする。さらに、軍用機や大型機、第2次世界大戦時の古い機体まで、さまざまな航空機が一堂に会する。他に類を見ない航空機イベントだけに、全米のみならず、世界中から愛好者が集う。EAAの発表によれば、21年の来場者数は約60万8000人で、60万人を超えたのは3回目だという。