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テレワークの機会が増え、自宅や外出先でのネット環境に不満を感じることも多くなったのではないだろうか? そこで、ちょっとした設定の見直しや、お手ごろ価格のアイテムでネット環境を改善するテクニックを紹介する。
Wi-Fiルーターの設置場所を見直して高速化
Wi-Fiの通信速度は、現在の環境を少し見直すだけで改善される場合が多い。そこでまずは、パソコンからWi-Fiルーターまでの距離を確認しよう。見通しの良い場所でテストしたところ、5mまではそれほど差はなかったが、10mを超えると速度は徐々に低下。30mでは4分の1以下まで減速してしまった(図1)。
Wi-Fiルーターから近いと速い
図1 Wi-Fiルーター(親機)と子機の距離が、1mから30mまででどれだけ速度が異なるかをテスト。結果は、至近距離の1mでは686Mbpsだったのに対し、15m離れると460Mbpsに減速。30mでは138Mbpsまで低下した
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実際の住宅では壁などで電波が遮られる。この結果よりもさらに速度が低下すると考えられるため、Wi-Fiルーターは、利用する場所からなるべく近いところに設置したい。
Wi-Fiルーターを設置する棚やテーブルの素材も、速度に影響しやすい。金属は電波を反射するため、電波が乱れ通信速度が低下する。なるべく電波を通しやすい木製の家具に設置するのがよいだろう(図2)。
金属製の棚やテーブルに置くのは避ける
図2 金属は電波を遮断し、反射させる性質を持つ。素材に金属を使った棚やテーブルの上にWi-Fiルーターを設置すると、Wi-Fiの電波に悪影響を与えやすい。同じ環境で測定したところ、2割程度も速度が低下した
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