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不要な機能をオフにする

 Windowsでは、ネット接続時にプロキシサーバーを探し、利用できる環境であればそれを使う。だが、自宅などではプロキシサーバーを経由しない場合がほとんど。そこで、この機能をオフにしておこう(図5)。

プロキシサーバーの自動接続を無効化
プロキシサーバーの自動接続を無効化
図5 Windows 10は、自動でプロキシサーバーを探し、利用できる状態のときはそれを経由してインターネットに接続する。プロキシサーバーを使っていないなら、この機能をオフにしよう。もしネットに接続できなくなるようであれば、再びオンに戻す
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 「MTU」を最適な値にすることでも速度アップが見込める。MTUとは、1回の通信で転送できる最大データサイズのこと。これを環境に合わせた最適な数値にすることで、効率の良い通信ができるようになる。最適なMTUは外部サイトで確認できる(図6)。この数値をWi-Fiルーターの設定画面の項目に入力すればよい(図7)。

「MTU」を最適化する
「MTU」を最適化する
図6 1回の通信で転送できる最大データサイズ「MTU」を、最適な数値に見直すと通信速度が向上することがある。「SG TCP/IP Analyzer」というWebサイトを開くと、現在利用しているインターネット環境で最適なMTUが表示される
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図7 ルーターの設定画面を開き、図6の数値を入力する。バッファローのルーターは「拡張設定」にある「Internet側MTU値」に入力すればよい
図7 ルーターの設定画面を開き、図6の数値を入力する。バッファローのルーターは「拡張設定」にある「Internet側MTU値」に入力すればよい
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 Windows 10の「配信の最適化」機能も無効にする。これは、同じネットワーク上のパソコンが、勝手に自分のパソコンのバックグラウンド通信を利用してWindows をアップデートする機能。以前ダウンロードした更新データなどが、自分のパソコンから送信される。「設定」の「更新とセキュリティ」で「配信の最適化」のスイッチをオフにする(図8)。

「配信の最適化」をオフにする
「配信の最適化」をオフにする
図8 ネットワーク上の他のパソコンが、勝手に自分のパソコンのバックグラウンド通信を使って、Windowsをアップデートする「配信の最適化」機能はオフにしておこう
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 突然ネットに接続できなくなった場合は、Windows 10の「ネットワークのトラブルシューティングツール」を実行してみよう(図9)。ネットワークの設定が初期化され、解決する場合がある。

ネットに接続できなくなったら診断で回復
ネットに接続できなくなったら診断で回復
図9 ネットが突然切断されたら「設定」で「ネットワークのトラブルシューティングツール」を起動(左)。「診断するネットワークアダプターの選択」で「すべてのネットワークアダプター」を選ぶと(右上)、IPアドレスの再取得などを実行し、再接続を試みる(右下)
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