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 技術開発や標準規格のアップデートに伴い、パソコンや周辺機器のスペックは複雑さを増し、本質的な違いが分かりにくくなっている。その違いで実際の便利さや使い勝手はどう変わるのか。周辺機器の最新スペックを見極める。

外付けSSDの速さは全て生かせる?

 外付けのSSDはここ1、2年で値下がりが進み、1TB前後のモデルでも1万円台前半から購入できるようになった。同時に、高速なUSB規格に対応したモデルも登場している。

 薄型ノートではSSD内蔵が一般的だが、交換や増設は難しい。容量が足りなくなった際は、高速な外付けSSDの併用が適している。USBメモリーとは異なり、アプリのインストール先としても利用できる。アプリの起動の速さも内蔵SSDほどではないものの十分実用的だ。

 では、高速な外付けSSDを選ぶことで、実際の使い勝手はどれほど違ってくるのだろうか。ウエスタンデジタルの「サンディスクポータブルSSD」と「エクストリームプロ ポータブルSSD V2」を試用して、違いを確認した(図1)。

対応するUSB規格で読み書きの速度は大きく異なる
対応するUSB規格で読み書きの速度は大きく異なる
図1 SSDの速度は製品によって大きく異なる。外付けSSDでは対応するUSBのバージョンが目安になる
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 最新のThunderbolt 4端子を備えた「HP Spectre x360 14-ea」(日本HP)で、読み書きの速度をテストした(図2)。なお、USB 3.2 Gen 2×2はThunderbolt 4でもオプション扱いで、このパソコンでは非対応。それでも、エクストリームプロ ポータブルSSD V2の読み出し速度は約1.08GB/秒で、ポータブルSSDの2倍近かった。

データの読み書きだけなら差は圧倒的
データの読み書きだけなら差は圧倒的
図2 「エクストリームプロ ポータブルSSD V2」はテスト環境の関係で1GB/秒強で頭打ちとなったが、それでも手ごろな価格のモデルと比べて2倍近く速い
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 一方、実際の利用場面に即したテストでは、ファイルコピーで図2のテスト結果以上の大きな差があったものの、外付けSSDにインストールしたアプリの起動は同程度(図3)。つまり、高速なSSDであっても、ほかにボトルネックがあるとその速さは生かしきれない。

アプリ起動に要する時間は同程度
アプリ起動に要する時間は同程度
図3 SSDの速度差が大きくても、ボトルネックがほかにあれば速度の差は少ない。動画編集アプリの「DaVinci Resolve 17」の起動はほとんど変わらなかった
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