全1106文字
PR

 新型コロナの影響により、健康管理の重要度が増した。自宅で過ごす時間が増えた昨今、日々の活動量が十分なのかを把握しておきたい。運動不足だと分かれば、近所を歩いたり、家の中で身体を動かしたりと、生活を見直すきっかけになる。

 そこで提案したいのが、スマートフォン(以下、スマホ)とリストバンド型の活動量計を連携させた健康管理(図1)。活動量計を装着するだけで、毎日の歩数や消費カロリー、歩いた距離といった活動量の推移、睡眠時間と睡眠の状態(質)、さらには椅子やソファに座って身体を動かしていない時間の長さなどが明らかになる。

リストバンド型の活動量計で日常の健康状態を把握しよう
リストバンド型の活動量計で日常の健康状態を把握しよう
図1 毎日どのくらい身体を動かしているのか。睡眠時間は足りているか。何時間も同じ姿勢で座り続けていないか。こうした自身の生活状況を明らかにできるのが活動量計を使う最大の利点。睡眠中も含めて一日中装着していれば、身体の状態をデータとして把握できるようになり、注意点や改善すべき点などを気付かせてくれる
[画像のクリックで拡大表示]

 有名なのは「Apple Watch」などのスマートウオッチだが、活動量計はその簡易版のようなもの。下位機でも3万円以上はするApple Watchに比べ、主要な活動量計は4000円台、安価な製品なら2000円台で購入できる。特に最近の製品は性能が向上している。生活習慣のレベルで健康状態に不安を感じることがあるなら、手ごろな価格の活動量計で健康管理を始めることをお勧めする。

 スマートウオッチの簡易版といっても、活動量の計測項目は充実している(図2)。製品ごとに異なるが、ほぼ全製品が歩数と消費カロリー、歩行距離の自動計測と、手動でのワークアウト計測、睡眠時間、睡眠の質、心拍数に対応。さらにスマートウオッチで注目された血中の酸素飽和度を測れる製品も登場している。

リストバンド型活動量計が測定できる主な項目
リストバンド型活動量計が測定できる主な項目
図2 一般的なリストバンド型活動量計が対応する主要な測定項目。歩数や消費カロリー、睡眠時間とその品質、心拍計などはほぼ全製品で可能。製品によっては、異常心拍の検知やストレスレベルの計測も可能。血中の酸素飽和度を計測できる製品も増えている
[画像のクリックで拡大表示]