新型コロナの影響により、健康管理の重要度が増した。自宅で過ごす時間が増えた昨今、日々の活動量が十分なのかを把握しておきたい。そこで提案したいのが、スマートフォンとリストバンド型の活動量計を連携させた健康管理だ。
ここでは、リストバンド型活動量計の多くで共通する機能や使い方の基本を理解しておこう。
まずは動作条件。見た目は腕時計のような形状をしているが、使い始めるにはスマホが不可欠だ。スマホ用のアプリを使ってBluetoothでペアリングすることで動作する(図1左)。歩数や睡眠時間など計測した各種データは、一定間隔もしくは連携アプリを起動したときに同期してスマホに送信される。
基本的な操作はスマホと同じで、画面をタッチして行う(図1右)。画面を軽く押すタップ操作、上下左右に素早く払うスワイプ操作などで画面を切り替えたり、機能を呼び出したりする。
連携するスマホは、iPhoneでもAndroid機でも大丈夫。一般的なスマートウオッチを含め、基本的には両対応だ。それぞれのメーカーは各OS用の連携アプリをリリースしている(図2)。iPhoneとAndroidで機能差が生じる製品もあるが、健康管理の機能で大きな違いはない。
なお、スマートウオッチでトップシェアのApple Watchだけは例外で、Androidには非対応。iPhoneとのみ連携する。細かく言えば、ファーウェイ製品のように、同じメーカーのスマートウオッチとスマホを組み合わせることで、使える機能が増える例もある。
連携アプリで計測データを閲覧するときの画面表示や使い勝手はメーカーごとに異なる(図3)。各社が独自にアプリを開発しているため、データの一覧性や、グラフを使った表示なども共通していない。
とはいえ、連携アプリが取り込んだ計測データは、iPhoneなら「ヘルスケア」、Android機なら「Google Fit」という標準アプリに取り込める。標準アプリに取り込んだ状態なら、どのメーカーの活動量計でも同じ表示になる。健康管理に関する複数メーカーの製品を併用する場合は、これらの標準アプリを活用する方が便利だろう。