中国、韓国、日本の東アジア勢に主導権を握られたリチウムイオン電池の覇権奪回に、欧州連合(EU)がなりふり構わぬ姿勢で臨む。一躍主役に立つのがリサイクルだ。EUの電池規制案の中核で、電池開発を左右する資源争奪戦の切り札との声が飛び出す。環境という「正義」を旗印にEU産業を優位にしようとする強引な手法に、日本企業は戸惑いながらも対策に走り始めた。