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ITサービス各社の2020年度業績は、NTTデータや野村総合研究所など増収増益を確保する企業がある一方で、大塚商会や日鉄ソリューションズのように減収減益の企業も出るなどばらつきが見え始めた。日経コンピュータはITサービス大手の2020年度の決算資料を基に、売上高上位30社の業績を集計・ランキングした。この30社を営業利益率の順で並べ、ランキングした。これを「収益力」として見ていく。

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持続的成長を続けるオービック

 収益力ランキング(営業利益率)の首位は前年度に続きオービックだ。主力のERP(統合基幹業務システム)「OBIC7シリーズ」で大手・中堅企業への新規開拓が堅調に推移した。2020年度で27期連続の営業増益となり、営業利益率は57.3%と1993年度の3.4%から一度も下がることなく成長を続けてきた。

 2020年度増益の要因についてオービックの橘昇一社長は「クラウドへの切り替えなど以前からの取り組みがコロナ禍で加速した」と説明する。

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 4位のインフォコムは前年度の7位から順位を上げた。「巣ごもり需要で大きく伸びた」(田中新也広報・IR室長)という電子コミックなどのネットビジネス事業の営業利益は前期比59.7%増の79億円で、減収減益だったITサービス事業をカバーした。

 5位のNRIも堅調だ。小売りや物流業界からのシステム受注が好調で営業利益率15.7%を維持した。藤岡邦明IR室長は「人員の稼働率が上がったことに加え、生産や営業などの部門の業務をオンライン化したことがコスト削減につながった」と要因を説明する。