急激に広がる電気自動車(EV)シフト。日本は世界に後れを取っているわけではない。日本こそ、既に10年以上前から量産EVを販売している、いわゆる「EVの先達」の国なのだ。多くの失敗や成功といった日本の過去を振り返れば、EV普及の進化のほどや課題、解決方法が明らかになるはずだ。日本のEVの10年を総括してこそ、見える未来がある。本連載では、日本EVの10年からクルマの未来を見据えていく。

鈴木ケンイチ(すずきけんいち)
自動車ライター
鈴木ケンイチ(すずきけんいち) 1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレース(マツダ・ロードスター・パーティレース)に参戦。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを“分かりやすく”“深く”説明することをモットーにする。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)。