小中学生に1人1台の端末が導入され、いよいよ教育ICTが本格化する。だがハードウエアの整備は進む一方で、ソフトウエアの選定や活用に頭を悩ませる小中学校は少なくない。では、ICT(情報通信技術)の先進活用校はどのようなソフトやサービスを使い、ICT教育を実施しているのか。子供なら誰でも知っているAI(人工知能)教材やクラウドサービスを中心に、大人だけが知らない教育現場のEdTechを紹介する。

特集
子どもはみんな使ってる、知られざるEdTech
目次
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STEAM教育の一端を担うプログラミング、生きた知識として定着させる秘けつ
小学校教育では急激な社会変化に対応できる人材を育成する「STEAM教育」が注目されている。埼玉県久喜市を例に最新のSTEAM教育の内容を紹介する。
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学べるのは論理的思考だけじゃない、ロボットやゲームを活用するプログラミング教育
2020年度から全ての小学校でプログラミング教育が必修化された。では、児童がプログラミング的思考を育むには、どのような授業が有効なのか――。先行校の現場を見ていこう。
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世田谷区90校導入のAI教材や1万校が使う共創アプリ、浸透するEdTechの実力
端末の配備が完了したICT教育先行校は汎用的なソフトウエアに加えて専用ソフトを導入し、児童・生徒の個別最適化学習や共創を育む授業を始めている。AIを活用した教材や共創を生み出す専用アプリについて見ていこう。
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特別ではない汎用ツールこそEdTech、「大人顔負け」の子どもたちが学びを変える
1人1台のPCを貸与された児童・生徒の「学び」は、教師から与えられる情報を蓄積する既存の枠を超え、自らの興味関心に従って情報を収集し発信・共有するものに姿を変えている。その傍らには、デジタルツールをうまく取り入れて子供たちの学びの可能性を広げるべく試行錯誤を繰り広げる、教師たちの取り組みが見える。