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 長期化する新型コロナウイルス感染拡大。世界中で進む、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組み。産業構造が大きく変化する中で、2022年に飛躍が見込まれるのはどんな業界なのか。『日経業界地図 2022年版』から、要注目分野の「業界地図」を紹介する。今回は、カーボンニュートラルをめぐる業界地図を見ていこう。

「カーボンニュートラル」のポイント
  • 2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロに
  • 化石燃料を避けるため一斉に産業転換が進む
(出所:経済産業省「広域関東圏における水素利活用促進に係る普及啓発事業」)
(出所:経済産業省「広域関東圏における水素利活用促進に係る普及啓発事業」)
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 2020年10月、日本政府が発表した「2050年カーボンニュートラル宣言」では、50年までに脱炭素社会を実現し、温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることを目指している。

 世界では、120以上の国と地域が同様の目標を掲げ、大胆な投資をする動きが相次ぐなど、カーボンニュートラルを“成長機会”ととらえている。

 世界中のビジネスや金融市場もこの潮流に乗り、大きく変化している。カーボンニュートラルへの挑戦は、社会経済を大きく変革し、投資をうながして生産性を向上させ、産業構造の大転換と成長を生み出すチャンスといえる。

2030年への展望

 カーボンニュートラルを実現するためには、①省エネ、②電源の脱炭素化や非電力部門のCO2排出原単位(一定量のエネルギーを作る際のCO2排出量)の低減、③非電力部門の電化、④ネガティブエミッションを組み合わせ、トータルでカーボンニュートラルを目指す必要がある。

 要素技術としては、再生可能エネルギー電力を最大限に導入することを前提として、「蓄電池」「水素」「CO2再利用」「半導体」が重要だ。