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 長期化する新型コロナウイルス感染拡大。世界中で進む、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組み。産業構造が大きく変化する中で、2022年に飛躍が見込まれるのはどんな業界なのか。『日経業界地図 2022年版』から、要注目分野の「業界地図」を紹介する。今回は、フードテックをめぐる業界地図を見ていこう。

「フードテック」のポイント
  • 人口増加など社会課題の深刻化を受け注目集まる
  • 対象は「すべての人」、2025年に700兆円との市場予測も
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 フードテックは、コンピューターやロボットをはじめとする技術を活用した「食関連のイノベーション」の総称である。従来の食品メーカーの研究開発の領域を超えることから、他業種の企業やスタートアップ企業との連携が欠かせない。

 世界的な人口増加に伴うタンパク源不足、食品製造・流通に伴う環境負荷の増大、健康意識の高まり、デジタル技術の台頭などの理由によって、注目を集めている。コロナ禍も市場拡大の一因となった。

2030年への展望

 フードテックを構成する要素は、AI(人工知能)、インターネット、ブロックチェーンといったIT関連技術、ロボットやセンサーをはじめとするエレクトロニクス関連技術、生物学・心理学・官能評価学・分子調理学関連など幅広い。1社だけではこうした幅広い技術をカバーできないことから、味の素や明治といった大手食品メーカーは他業種との共創に乗り出している。

 日々の生活に根ざす領域だけに潜在的な可能性は大きく、今後も市場成長が見込まれる。2025年には、世界における市場規模が700兆円にものぼるという試算もあるほどだ。