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 長期化する新型コロナウイルス感染拡大。世界中で進む、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組み。産業構造が大きく変化する中で、2022年に飛躍が見込まれるのはどんな業界なのか。『日経業界地図 2022年版』から、要注目分野の「業界地図」を紹介する。今回は、レアメタル・レアアースの業界地図を見ていこう。

「レアメタル・レアアース」のポイント
  • 電気自動車(EV)や電子部材の重要素材
  • 使用済み製品からの回収技術の開発が進む

 レアメタルは生産量が少ないニッケルやクロム、タングステンといった非鉄金属で、31鉱種47元素が対象となる。希土類といわれるレアアースもこのうちの1鉱種で、17元素をまとめてレアアースと総称する。ニッケルやチタンは特殊鋼の材料に使うほか、レアアースは発光ダイオード(LED)などの電子部品や永久磁石にも用いられる。

最近の動向

 レアメタルの課題は鉱石の産出や、金属成分の濃度を高める精製を特定の国に依存していることにある。例えば中国が2010年、日本への輸出を事実上禁止した際はレアアース価格が暴騰し、1国依存が改めて問題であることが認識された出来事だった。

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 少量を金属に加えるだけで耐熱性や磁性といった性能を高めるレアメタルは、今後も需要が高まる見通しだ。米テスラは電気自動車(EV)に不可欠なニッケルを主産地のニューカレドニアから長期調達することを決めた。

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