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 長期化する新型コロナウイルス感染拡大。世界中で進む、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組み。産業構造が大きく変化する中で、2022年に飛躍が見込まれるのはどんな業界なのか。『日経業界地図 2022年版』から、要注目分野の「業界地図」を紹介する。今回は、サイバーセキュリティーの業界地図を見ていこう。

「サイバーセキュリティー」のポイント
  • 新しい脅威に対応する新しい防御策が登場
  • サイバー攻撃による被害を想定した「サイバー保険」も提供されている
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 コロナ禍によるテレワーク拡大に伴い、サイバーセキュリティー対策の重要度が増している。

 理由の1つは、いつでもどこでも働くことができるようになったことで、社内外の境界点だけでなく「エンドポイント」と呼ばれるユーザーの端末を守る対策が必要となったこと。もう1つの理由は、多くの業務がデジタル化、オンライン化されたことで、パソコンやオンラインへの業務依存度が増していることである。

2030年への展望

 企業の情報システムや通信システムなどの社会基盤を脅かす手口は、年々高度化・複雑化・組織化している。不正アクセスによって個人情報を抜き取るだけでなく、停止させたシステムの復旧を条件に「身代金」を要求するといった実社会の生活基盤への被害も多数報告されている。

 こうした手口の巧妙化を受け、被害を受けたコンピューターシステムを復旧させるためのワクチンソフトの開発はもちろん、未然に防ぐための防御策の開発はこれからも続くであろう。サイバー犯罪による被害を想定した「サイバー保険」の拡充も見込まれる。