全2781文字
PR

HDMI接続するならケーブルの名称の確認を

 ディスプレイやテレビの入力端子としてHDMIが採用されている製品が多い。このHDMI端子の仕様やHDMIケーブルのパッケージを見ると、HDMIの名称が記載されている。HDMIはその名称によって転送速度や利用できる解像度が異なる。もしディスプレイをHDMIで接続するときは、この名称を確認して適切なケーブルを選ぼう。

 現在市販されているHDMIケーブルは、「ハイスピード」(バージョン1.4対応)の製品が多い。ハイスピードであればフルHDはもちろんのこと、4Kも30Hz以下であれば対応できる。通常の利用であれば、ハイスピードのケーブルを購入すれば問題ないだろう。

 ただし60Hzの4Kや30Hzの8Kの映像には、ハイスピードは対応しない。「プレミアムハイスピード」(バージョン2.0対応)以上のHDMIケーブルが必要になる。さらに、120Hzの4Kや60Hzの8Kの映像には「ウルトラハイスピード」(バージョン2.1対応)のHDMIケーブルが必要になる。

 ウルトラハイスピードのケーブルを買っておけば、対応する解像度の範囲が広くトラブルを避けられる。ただ、ウルトラハイスピードのケーブルは高価なので、用途に合わせてハイスピードやプレミアムハイスピードのケーブルを選ぶとよいだろう。

HDMIケーブルの名称ごとに対応する転送速度と主な解像度
名称によって転送速度が異なり、表示できる映像が変わる。4K以上の解像度で使うときはプレミアムハイスピード以上のケーブルを使ってほしい
ケーブルの名称(バージョン) 転送速度 主な解像度
ウルトラハイスピード(HDMI 2.1) 48Gbps 8K(60Hz)、4K(240Hz)
プレミアムハイスピード(HDMI 2.0) 18Gbps 8K(30Hz)、4K(60Hz)
ハイスピード(HDMI 1.4) 10.2Gbps 4K(30Hz)、1440p(2560×1440ドット)
スタンダード(HDMI 1.2以前) 4.95Gbps 1080i(1920×1080ドット)、720p(1280×720ドット)