HDMI接続するならケーブルの名称の確認を
ディスプレイやテレビの入力端子としてHDMIが採用されている製品が多い。このHDMI端子の仕様やHDMIケーブルのパッケージを見ると、HDMIの名称が記載されている。HDMIはその名称によって転送速度や利用できる解像度が異なる。もしディスプレイをHDMIで接続するときは、この名称を確認して適切なケーブルを選ぼう。
現在市販されているHDMIケーブルは、「ハイスピード」(バージョン1.4対応)の製品が多い。ハイスピードであればフルHDはもちろんのこと、4Kも30Hz以下であれば対応できる。通常の利用であれば、ハイスピードのケーブルを購入すれば問題ないだろう。
ただし60Hzの4Kや30Hzの8Kの映像には、ハイスピードは対応しない。「プレミアムハイスピード」(バージョン2.0対応)以上のHDMIケーブルが必要になる。さらに、120Hzの4Kや60Hzの8Kの映像には「ウルトラハイスピード」(バージョン2.1対応)のHDMIケーブルが必要になる。
ウルトラハイスピードのケーブルを買っておけば、対応する解像度の範囲が広くトラブルを避けられる。ただ、ウルトラハイスピードのケーブルは高価なので、用途に合わせてハイスピードやプレミアムハイスピードのケーブルを選ぶとよいだろう。
ケーブルの名称(バージョン) | 転送速度 | 主な解像度 |
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ウルトラハイスピード(HDMI 2.1) | 48Gbps | 8K(60Hz)、4K(240Hz) |
プレミアムハイスピード(HDMI 2.0) | 18Gbps | 8K(30Hz)、4K(60Hz) |
ハイスピード(HDMI 1.4) | 10.2Gbps | 4K(30Hz)、1440p(2560×1440ドット) |
スタンダード(HDMI 1.2以前) | 4.95Gbps | 1080i(1920×1080ドット)、720p(1280×720ドット) |