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フィーリングに影響するキーボードの構造

 パソコン用のキーボードには、パンタグラフ方式、メンブレン方式、静電容量無接点方式、メカニカルスイッチ方式の4種類の構造がある。パンタグラフ方式はノートパソコンや小型のキーボードに、メンブレン方式はデスクトップパソコンのキーボードや、低価格帯のキーボードに採用されることが多い。静電容量無接点方式やメカニカルスイッチ方式は高級キーボードやゲーミングタイプのキーボードによく採用される。

 パンタグラフ方式は中央で交差した2組の支柱でキーを支える構造を持つ。キーの中心を押さなくてもキー全体を押し込むことができ、キーのどこを触れても打ち心地は変わらない。

パンタグラフ方式は中央で交差した2組の支柱でキーを支える。この複雑な構造によって、キーのどこを触れても押し心地が変わらないという利点を持つ
パンタグラフ方式は中央で交差した2組の支柱でキーを支える。この複雑な構造によって、キーのどこを触れても押し心地が変わらないという利点を持つ
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 メンブレン方式は、キーが押されるとラバーカップがつぶれて内部の接点同士が通電することで「キーが押された」と認識する仕組み。シート状になったメンブレンシートと基板を組み合わせた構造を採っている。ラバーカップはメンブレンシート上に各キーにつき1つずつ備わっている。ほかの方式と比べてキーボードを構成する部品点数が少なく、構造が単純なので安価な製品が多い。

メンブレン方式はキー内部のラバーカップで基板の接点を通電させることで入力する。構造が単純で多くのキーボードで採用されている
メンブレン方式はキー内部のラバーカップで基板の接点を通電させることで入力する。構造が単純で多くのキーボードで採用されている
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 静電容量無接点方式は、キーが押されると内部のコニックリング(円すいバネ)が押し下げられ、そのときに発生する電気的な変化(電荷の容量値変化)で入力を検出する。キーの内部に接点がないため、ほかの方式よりも軽いキータッチを実現できる。また、ほかの方式よりも寿命は長いといわれている。また同じキーが何度も入力されてしまう「チャタリング」と呼ばれる問題が発生しにくい。

静電容量無接点方式はキー内部のコニックリング(円すいバネ)を押し下げることによって発生する電荷の容量値変化を捉えることによって押し圧を検出する仕組み
静電容量無接点方式はキー内部のコニックリング(円すいバネ)を押し下げることによって発生する電荷の容量値変化を捉えることによって押し圧を検出する仕組み
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 メカニカルスイッチ方式のキーボードはキーの数だけ機械式のスイッチを搭載する。109個のキーがあるキーボードでは、複数のスイッチを搭載するキーもあるため、109個以上のスイッチを搭載する。部品点数が多いため、高価な製品が多い。

 キーボードの打ち心地はスイッチの種類によって変わる。クリック感や打鍵音に大きく影響するため、スイッチの種類だけを変えて複数の製品を用意するメーカーもある。