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 ドイツDaimler(ダイムラー)は2021年9月5日(現地時間)、「ミュンヘンモーターショー2021(IAA MOBILITY 2021、一般公開日:21年9月7~12日)」で、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)ブランドの新型電気自動車(EV)4車種を世界初公開すると発表した。同日にオンライン開催した同展示会の前夜祭で実車を披露した。オフロードタイプのSUV(多目的スポーツ車)「Gクラス」にもEVを投入する。

 ダイムラーは、25年以降に発売する「メルセデス・ベンツ」ブランドの新型車をすべてEVにする計画を打ち出している。今回の展示会で公開する「メルセデス・ベンツEQE」と「メルセデスAMG EQS」、「メルセデスMaybach(マイバッハ)EQS」、「メルセデス・ベンツEQG」の4車種は、同社の電動化計画を支える重要な車種になる。

 このうちEQEは、大型セダン「Eクラス」に相当するEVとなる。総電力量90kWhのリチウムイオン電池を搭載し、満充電からの航続距離(WLTPモード、以下同じ)は660km。15分間の充電で250km走れるという(図1)。

メルセデス・ベンツEQE
図1 大型セダンタイプのEV「メルセデス・ベンツ EQE」
(写真:ダイムラー)
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 モーターの最高出力は215kW、最大トルクは530N・mである。22年中ごろに世界で発売する。中国向けの車両は同国の北京で、その他の地域向けの車両はドイツのブレーメンで生産する。

 AMG EQSは、旗艦セダン「Sクラス」に相当するEV「EQS」の高性能モデルである。前後アクスルにモーターを1個ずつ搭載する4WD(全輪駆動)のEVだ。総電力量108kWhのリチウムイオン電池を搭載し、満充電からの航続距離は580km。19分の充電で300km走れるという(図2)。

メルセデス AMG EQS
図2 高性能モデルの「メルセデス AMG EQS」
(写真:ダイムラー)
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 2つのモーターを合わせたシステムの最高出力は484kW、最大トルクは950N・m、最高速度は220km/hである。停止状態から100km/hに達する時間(加速性能)は3.8秒となっている。

 同車は「Race Start」と呼ぶ機能を搭載する。この機能を使うと最高出力は560kW、最大トルクは1020N・m、最高速度は250km/hに向上する。加速性能は3.4秒に短くなる。

 一方、マイバッハEQSとEQGはコンセプト車である(図3、4)。前者のマイバッハEQSは超高級車「メルセデス・マイバッハSクラス」に相当するEV、後者のEQGはGクラスに相当するEVとなる。

 23年に発売予定のマイバッハEQSは600kmの航続距離を見込む。数年以内に発売予定のEQGはオフロードの走行性能を重視し、4輪それぞれにモーターを搭載する。

メルセデス・マイバッハ EQS
図3 コンセプトEV「メルセデス・マイバッハ EQS」
(写真:ダイムラー)
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メルセデス・ベンツ EQG
図4 コンセプトEV「メルセデス・ベンツ EQG」
(写真:ダイムラー)
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