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 ドイツSchaeffler(シェフラー)は、米Intel(インテル)傘下の車載半導体大手であるイスラエルMobileye(モービルアイ)と長期間提携することを明らかにした。シェフラーが開発中の新しいモビリティーへの採用を想定したモジュラー型プラットフォーム(PF)「Rolling Chassis(ローリングシャシー)」に、モービルアイの自動運転技術を組み合わせる(図1)。2023年から提供開始する予定である。

図1 シェフラーの新しいモビリティー向けモジュラー型プラットフォーム「ローリングシャシー」
図1 シェフラーの新しいモビリティー向けモジュラー型PF「ローリングシャシー」
(出所:Schaeffler)
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 「ミュンヘンモーターショー2021(IAA MOBILITY 2021、一般公開日:21年9月7~12日)」で発表した。シェフラー自動車技術部門のCEO(最高経営責任者)であるMatthias Zink(マティアス・ツィンク)氏は目標として「自動運転シャトルや完全自動運転のレベル4車両の新しく柔軟なPFを開発すること、および世界中の顧客にMaaS(Mobility as a Service)やTaaS(Transportation as a Service)のためのソリューションを提供すること」を挙げた。

 モービルアイVice PresidentのJohann Jungwirth(ヨハン・ユングビルト)氏は、「(モービルアイの自動運転技術である)Mobileye Driveは用途が広くて拡張性が高く、あらゆる車両形式を自動運転にできる。Mobileye Driveを組み込んだシェフラーのローリングシャシーは、数年後に実用化される自動運転シャトルや他の無人輸送などに幅広く展開されるだろう」と意気込む。

 シェフラーとモービルアイが開発するPFは、冗長性があり自動車の安全基準を満たすという。駆動機構については、車軸単位で駆動や操舵(そうだ)を行う通常の構成に加えて、車輪単位で駆動・操舵などができる機構も用意する(図2)。車輪単位の機構の場合、エアサスペンションやホイール・ハブ・モーターを備え、操舵角は最大90度と大きい。

図2 ローリングシャシーの柔軟性
図2 ローリングシャシーの柔軟性
全長や全幅、電池容量などに対する柔軟性に加え、駆動や操舵の機構にも柔軟性を持たせている。 (出所:Schaeffler)
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