ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)は、ドイツで生産する「ID.3」に韓国メーカー製の部品を多く採用したことが分かった。韓国LG Electronics(LG電子)は、ディスプレーやその制御を担う統合ECU(電子制御ユニット)を供給する。電池や、熱マネジメントシステム部品の一部も韓国メーカーが製造する。また、電子部品を中心に中国メーカー製もみられた。
ID.3の電気/電子(E/E)アーキテクチャーの中核を担う統合ECU「ICAS(In-Car Application Server)1~3」のうち、ICAS3を供給するのがLG電子だ。同ECUが接続するのは、速度や電池残量などを表示するメーターディスプレーや、タッチパネル式の中央ディスプレー、AR(拡張現実)表示に対応するHUD(ヘッド・アップ・ディスプレー)など。これらのうち、メーターディスプレーとHUDがLG電子製である(図1)。さらに、インターネットとの接続を担うECUや、緊急通報システムを担う部品群も同社が供給する。