全1573文字
PR

 長引く新型コロナウイルス禍。働き方は大きく変わりましたが、年収にも変化はあるのでしょうか。

 マイナビが運営する転職情報サイト「マイナビ転職」が2022年1月21日に発表した、「2021年12月度 正社員の平均初年度年収推移レポート」を見てみましょう。同サイトに掲載された求人の「平均初年度年収」を集計したものです。

 これによれば、2021年の平均初年度年収は453.2万円。前年から0.6%(2.7万円)増加しました。年間の平均としては2018年以来の最高額となったそうです。

 2021年12月の業種別平均初年度年収ランキングも発表されています。上位3つは以下の通りでした。

■業種別平均初年度年収

  1. コンサルティング     499.9万円
  2. IT・通信・インターネット 497.8万円
  3. 不動産・建設・設備    473.7万円

■職種別平均初年度年収

  1. コンサルタント・金融・不動産専門職  550.5万円
  2. ITエンジニア             534.6万円
  3. 企画・経営              504.6万円

 コロナ禍でも業績を伸ばしているコンサルティングやIT、通信は採用意欲も旺盛です。それが、年収にも表れていると考えられます。

 業種の「コンサルティング」にはさまざまな分野が含まれますが、IT分野の求人も多いでしょう。コンサルタントとしてではなく、ITエンジニアとしてコンサルティング企業に入社する人もいると思います。前職と仕事内容は大きく変わらないけれど給与が上がったという場合は、転職に対する納得感も高まりそうです。

これから伸びる産業はどこか?という視点を持つ

 転職活動の際には、人材エージェントなどから「年収はいくらくらい欲しいか」と尋ねられることがあります。一体、みんなどれくらいを希望しているのでしょうか。

 1つの目安になるのは年収1000万円のようです。ただし現在の状況では、これをクリアするのは容易ではないでしょう。管理職、役員クラスでもない限り、ハードルが高いと考えられます。

 ただしITエンジニアで言えば、「どんな業界を選ぶか」は重要なポイントになりそうです。先ほどの調査でも分かるように、業界によって平均年収には差があります。ITエンジニアの求人は業界を問わず出されているので、「これから伸びる産業はどこか」「ITエンジニアを高く評価してくれる業界はどこか」という視点を持つことも必要です。

 昭和生まれ世代には「大手金融に行けば年収1000万円」といったイメージを持つ人もいますが、必ずしも今は通用しません。思い込みを捨てて、最新のデータに接してみるとよいでしょう。