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 「一緒に仕事をされていた●●さんの働きぶりについて、教えていただけますか」。見知らぬ人材エージェントから突然、こんな連絡を受けることがあります。実際に連絡を受けた経験がある人も多いでしょう。

 これは「リファレンスチェック」などと呼ばれるものです。中途採用選考の途中で、応募者と一緒に働いていた上司や同僚に対して本人の働きぶりを照会します。

 エン・ジャパンが2022年1月20日に公開した「ミドル世代に聞く『リファレンスチェック』実態調査」の結果によると、リファレンスチェックを知っている人は全体の44%でした。意外に知られていないようですが、中途採用においては決して珍しいものではありません。

 転職活動を始める際には、自分にもリファレンスチェックが実施される可能性があることを意識しておくことをお勧めします。どんなチェックがあるのか、具体的に説明します。

一緒に働いていた人にヒアリング

 通常、リファレンスチェックは応募者の同意や協力を得ながら実施されます。採用側が応募者に対して「現職、またはそれ以前に勤務していた会社で一緒に働いていた上司や同僚2~3人を紹介してほしい」と依頼し、その人に対して連絡を取ります。そして、在職中の応募者の人柄や働きぶりをヒアリングします。

 その中では当然、「どの部門でいつごろ、どのような仕事を一緒にしていたのか」といった話が出てきます。ですから、面接や職務経歴書などでの自己アピールの真偽もある程度確認できます。

 多くの場合、リファレンスチェックは採用の最終段階で実施されます。応募者やその同僚に協力を求める必要があるので、ある程度採用の確度が高くなった時点で行うのです。このチェックの結果も参考にしながら、最終的な採用可否を判断します。この結果が全てではありませんが、時には最終判断を左右することもあります。

転職の理解者をつくっておく

 リファレンスチェックの相手としてよくあるのは、本人の転職に理解を示している現職の先輩や同僚です。業績不振で早期退職制度に応募した人の場合は、現職の上司ということもあります。

 現職で適任者がいなければ、前職で一緒に働いていた仲間に依頼することもあります。自分の仕事ぶりをよく知っていて、さらに転職活動について理解している仲間を集めるのはそれほど簡単ではありません。現職の同僚だけでは必要な人数をクリアできないこともあります。

 人選を誤れば、自分に不利になるような話をされてしまう可能性もあります。そんなことをしない信頼できる仲間を選ぼうとすると、候補はかなり絞られます。

 筆者も転職時、リファレンスチェックのために3人紹介してほしいと依頼されたことがあります。人選にはかなり慎重になりましたし、依頼した人には「くれぐれも余計なことは言わないように」と事前に念押しをしたこともあります。

 もちろんリファレンスチェックで全てが決まるわけではありませんが、できれば自分を前向きに評価してくれる仲間にお願いしたいものです。ですから転職をぼんやりとでも考え始めたら、自分の転職を理解してくれる仲間を少しずつつくっていくことをお勧めします。