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 筆者の連載に何度か登場している転職の達人、スガさん(仮名・57歳)。2020年、新型コロナウイルス禍で先行き不透明な中、50代半ばにして見事転職を果たした話を紹介しました。

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 それから2年ほど、スガさんはその会社に腰を落ち着けています。新天地では前職と比べて年収も職位もダウンしましたが、会社の組織風土が自分に合っていて楽しく働いているようです。何にでも臆することなく取り組めるスガさんの気質もプラスに働いているのでしょう。

 1つ懸念点があるとすれば、満員電車での通勤が片道2時間半ほどかかることです。50代後半の体力、しかも新幹線通勤などではなく都会の満員電車に長時間揺られるのは耐えられるのかと心配でしたが、ちょうど導入が始まったテレワークが助けになりました。自宅、サテライトオフィス、そして職場という3カ所での働き方が可能になったことで、通勤の負荷は大きく減らせたようです。

転職の王子、ニューヨークへ行く

 そんなスガさんは先日、会社の代表として海外出張に行くことになりました。飛行機も海外も大好きなスガさんですが、これまで本格的な海外出張に出かけたことはありませんでした。本人にとっては待ちに待ったご褒美のような経験です。

 しかし、気になるのは語学です。現地では英語での打ち合わせをこなさなくてはなりません。

 スガさんの勤務先は外資系企業ですが、スガさんはこれまで海外勤務経験がありません。英語の学習意欲は高い人ですが、そのレベルは簡単なコミュニケーションができる程度。役員の肩書を背負い、英語を母国語とする現地の人と1人でビジネスの会話をするのは、かなりハードルが高いのではないかと筆者は感じていました。

 しかしスガさんはそんなことをものともせず、気分良く飛行機に乗って海外に出かけました。現地で会議を楽しみ、1日3回の食事も堪能して元気に帰ってきました。

「年齢×0.6」で考えよう

 そんなスガさんの出張報告を読みながら、筆者は「年齢×0.8」の法則を思い出していました。平成の時代、人材育成などの場面でよくいわれたもので、「実年齢に0.8を掛けるとちょうど納得できる年齢になる」というものです。