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 前回で解説した通り、Power Automateのスマホアプリを使うと、ボタンのタップでクラウドフローを実行できる。しかし、それだけではない。このアプリは、クラウドフローを新たに作成する機能も備えており、スマホでフローを作成し、新たな自動化を達成することもできるのだ。

 ここでは、スマホのボタンをタップすることで、スマホのカメラで撮影した写真をOneDrive上のフォルダーにアップロードできるフローを作成してみよう(図1)。仕事の資料として撮影した写真を、仕事用のOneDriveフォルダーに手早くアップロードするといった用途に役に立つ。OneDriveにアップロードしておけば、パソコンで写真を活用したいときにも、すぐにダウンロードして使えるだろう。

スマホアプリのボタンで、写真をOneDriveにアップロード
スマホアプリのボタンで、写真をOneDriveにアップロード
図1 スマホアプリのボタンをタップして、スマホ内の写真を選択するだけで、それをOneDriveの指定フォルダーにアップロードする──。そんな操作も簡単に自動化できる
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 実は、このような自動化を実現するフローのテンプレートが、Power Automateにはもともと用意されている。Power Automateのスマホアプリでは、下端にある「参照」ボタンをタップすると、フローのテンプレートが一覧表示される。パソコンで利用するPower Automateの画面と同様、上部には検索欄があり、キーワードを入力して探すことも可能だ。

 今回は、スマホのボタンで実行するフローを作るので、「ボタン」という分類で探してみる。すると「OneDrive for Businessに写真をアップロードする」というテンプレートがあるので、これを使ってみよう(図2)。

スマホアプリでもフローを作成できる
スマホアプリでもフローを作成できる
図2 スマホアプリ上でも、フローを作ることができる。画面下で「参照」を選ぶと(1)、テンプレートの一覧が表示される。ここでは「ボタン」の分類にある「OneDrive for Businessに写真をアップロードする」を選択(2)(3)。概要の説明が表示されたら、「このテンプレートを使用」をタップする(4)
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 フローの概要を説明する画面で「このテンプレートを使用」を選ぶと、フローの編集画面が開く(図3)。そこには、ボタンで実行するための「手動でフローをトリガーします」というトリガーと、ファイルをアップロードするための「Create file」というアクションが並んでいる。設定が必要なのは後者。「フォルダーのパス」欄の右端にあるフォルダーのアイコンをタップし、写真を保存したいフォルダーを選択しよう。こうした作成の流れは、パソコン上でのクラウドフロー作成とほとんど変わらないので、迷うことはないだろう。

アップロード先のOneDriveフォルダーを指定
アップロード先のOneDriveフォルダーを指定
図3 テンプレートには2つのステップが用意されている。「手動でフローをトリガーします」がボタンで実行するためのトリガー。「Create file」がOneDriveにファイルをアップロードするアクションだ。「フォルダーのパス」欄にある右端のアイコンをタップし、保存先にしたいOneDrive上のフォルダーを選択する(1)(2)
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 ただし、ここで利用するテンプレートには注意点が1つある。それは、OneDriveに写真を保存するとき、その保存時の日付と時刻をファイル名にする仕様になっている点だ。図3を見ると分かる通り、「Create file」というアクションの「ファイル名」欄に、「タイムスタンプ」というパラメーターが設定されている。これは操作を実行したときの日時を保存するパラメーターだ。