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 経済産業省と東京証券取引所が年次で発表する「デジタルトランスフォーメーション(DX)銘柄」。2021年6月発表のDX銘柄2021では「デジタル×コロナ対策企業」の部門を設け、コロナ禍においてデジタル技術を活用し優れたコロナ対策を講じている企業11社を選定した。選定企業の1社、資生堂は利用者が自身の顔にリップやチーク、ファンデーション、アイシャドーなどのメーキャップ商品をのせて色味を確認できるバーチャルメーキャップサービスを提供している。

 「コロナ禍でメーキャップ製品をオンラインで購入する人が増えた。オンラインでは自分に似合う色などが分からず、購入のハードルが上がった」。資生堂グループのDXを担う資生堂インタラクティブビューティーのDX本部オムニエクスペリエンス推進部テクノロジーコンテンツグループに所属する宮本あゆみ氏は資生堂が直面した課題をこう話す。

 この課題に対して同社は2021年4月、公式Webサイト「ワタシプラス」上で新しいバーチャルメーキャップサービスの提供を始めた。オンラインで利用者自身の顔にリップやチーク、ファンデーション、アイシャドーなどのメーキャップ商品を試して色味を確認できるサービスだ。

 利用者はスマートフォンやパソコンなどからバーチャルメーキャップサービスにアクセスし、「ライブメイク」機能を使ってカメラで自身の顔を写す。顔を写す代わりに、自身の顔写真をアップロードしてもよい。あらかじめ用意された6種類のモデルの写真から画像を選択することもできる。

 人工知能(AI)が顔を認識し、利用者はベースメーク、アイブロー、アイメーク、チーク・フェースカラー、リップの5つに分類された商品の中から試したいものを選択するだけで、画面に映った自身の顔にメークが施される。選べる製品は「マキアージュ」をはじめとする資生堂の7ブランド、約600種類だ。

 画面上のカーソルを動かして画面を分割し、左半分はメーキャップの試用前、右半分は試用後というように対比させて表示できる。メーキャップした顔はダウンロードボタンを押すことで画像として残せる。

 試したアイテムが気に入ったなら、そのままワタシプラス内で購入できる。2021年8月には画面に映した顔にバーチャルでマスクを着用し、外出時のイメージを確認できる機能を追加した。

 
バーチャルメーキャプサービスのイメージ
バーチャルメーキャプサービスのイメージ
(出所:資生堂)
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