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 多くのビジネスパーソンにとって、通信インフラを活用することで職場以外の場所で仕事を進める「テレワーク」は、常識と言えるだろう。

 その実態の多くは在宅勤務だが、「自宅では作業に集中できない」「自宅以外でのテレワーク場所が見当たらない」といった声がある(図1)。勤務先からテレワークを求められながら、そのための場所を十分に確保できない。このような状況の人々に対して、“テレワーク難民”という呼称もある。まずは現状を見ていこう。

快適な仕事の「場所」を見つけるのがテレワークの課題
快適な仕事の「場所」を見つけるのがテレワークの課題
図1 住宅事情や家族構成によっては、在宅勤務が難しい場合がある。一方、外出先ではソーシャルディスタンスの確保に注意が必要だ(イラスト:ヨーダヒデキ)
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 図2は、クロス・マーケティングと山梨大学が共同で、テレワークの実施状況と、その働き場所を調べた結果だ。テレワークを経験したことがあると回答したのは全体の約4割。テレワークで利用する場所は、1位が自宅の室内(94.7%)、2位が自宅近くのカフェや図書館など(6.8%)となっている。在宅勤務の比率が圧倒的に高い。

テレワーカーの約95%は「自宅内」を仕事場にしている
テレワーカーの約95%は「自宅内」を仕事場にしている
図2 調査会社のクロス・マーケティングと山梨大学の研究グループが共同で、20~64歳の就業者(7万6834人)を対象に、テレワークの実施状況を2021年3月に聴取。約40%がテレワークの経験があると回答し、そのうちの約95%が自宅内で作業していると答えた
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 図3は、在宅勤務時における働き場所について地域SNS業者のPIAZZAが実施したアンケート結果。約45%が作業場所がないという回答だ。ここでも、テレワーカーがワークスペースの確保に悩んでいる状況が浮き彫りになっている。

仕事用の空間が自宅にない?
仕事用の空間が自宅にない?
図3 自宅のリモートワーク状況※。自分用の空間があるのは少数派だ(※地域SNS業者のPIAZZAが利用者を対象に調査した結果。実施時期は2020年8月。有効回答者数は924人)
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