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 在宅勤務が難しい状況だったり、気分転換を兼ねて集中できる環境が欲しかったりするときは、テレワークに対応する施設の利用を検討しよう。このところ、急速に環境が整いつつあるのが、時間単位で利用できる「プライベートオフィス」だ。

 コロナ禍で客足が遠のいてしまったカフェやホテルは、客席や客室をテレワーク用として貸し出すサービスを実施している。元来こういった施設は、仕事での利用客向けに電源やWi-Fi環境を提供してきた。今はソーシャルディスタンスを確保できるリーズナブルなワークスペースとして、利用客を呼び込もうとしている。一方、人流の多い駅構内に設置される個室のワークスペースもある。プライベートオフィスとして利用できるこれらの施設の詳細や長所/短所を紹介しよう。

 なお、外出先でのテレワーク環境は、Wi-Fiが暗号化されていないなどで、セキュリティが不十分なことが多い。リスクを避けるには、勤務先で規定されているセキュリティ方針に従い、十分な注意を払って利用する必要がある。

カフェ店内の個室席を利用

 短時間のテレワークで利用しやすい施設はカフェだろう。ただし、オープンカフェ以外は屋内空間なので、通常はソーシャルディスタンスを保つのが難しく、ほかの客の話し声をうるさく感じることもある。

 そんな中、スターバックスコーヒー ジャパンは2020年3月以降、テレワーク利用に適した店舗を高輪ゲートウェイ駅付近と銀座に順次オープンした(図1)。いずれの店舗も席の配列を工夫し、ソーシャルディスタンスが保てるようにしており、集中して作業できる半個室の席を4つ設けている。店内で注文すれば飲食しながらテレワークを続けられる。

人気カフェの店内には半個室席や予約制の個室席
人気カフェの店内には半個室席や予約制の個室席
図1 「スターバックスコーヒー CIRCLES 銀座店」は2020年7月にオープン。テレワーカー向けにパーティションで区切った半個室席と扉付きの個室席を導入した
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 特に銀座店には、完全な個室も17席あり、それぞれ予約サイトやアプリで事前に席を確保できる。料金と利用時間は、半個室席が無料で最大40分間、個室席が15分当たり330円で営業中なら時間制限はない。

 そのほか、タリーズも2020年11月、羽田空港に予約制の半個室席のある新店舗をオープンするなど、業界としてテレワーク対応の動きが広がっている。とはいえ、2021年7月時点でワークスペース併設型の店舗があるのは大都市圏の一部のみ。郊外や地方に住むテレワーカーには、まだまだ利用しづらい状況だ。