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 テレワークの一形態として、仕事(work)をしながら休暇(vacation)を楽しんで過ごす「ワーケーション(workation)」という働き方も広がりつつある。旅行などの滞在先でリフレッシュを兼ねながら仕事もするというスタイルだ。

 コロナ禍以降の在宅勤務で、運動不足からくる生活習慣の乱れや、コミュニケーション不足による孤独感といった「テレワーク疲れ」が指摘されている(図1)。自宅が仕事場になったことで、仕事とプライベートを切り替えづらいとの声は多い。

リゾート地では仕事もリフレッシュになる
リゾート地では仕事もリフレッシュになる
図1 リゾート地などの滞在先で仕事を進めるのがワーケーションのスタイル。快適な環境で休暇と仕事を両立できるのがメリットだ(イラスト:ヨーダヒデキ)
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 一方、ワーケーションでは、仕事と休暇の生活を同時にこなす。結果的に、家族と一緒に過ごす時間が増えたり、生活を楽しもうと行動的になったりする。自宅を離れることが気持ちの切り替えになり、むしろめりはりが付きやすいという意見もある。上手に実践すれば、テレワーク疲れの解消が見込める。

 リゾート施設の運営会社もワーケーションの利用促進に積極的だ。星野リゾートの場合、同社の施設の大半は、観光地や名勝の近くにあり、長期滞在に向く(図2)。各部屋や共有施設には、無料のWi-Fiスポットを設けている。

リゾート施設の運営会社は長期滞在向けのプランを提供
リゾート施設の運営会社は長期滞在向けのプランを提供
図2 星野リゾートは、2泊以上すると宿泊料金を25%割り引くワーケーション向けのプランを用意。施設内に、Wi-Fiや電源を備えたワーケーションスポットを設けている
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 同社は、ワーケーション利用者向けに、宿泊料金から割り引くプランを用意する。例えば、沖縄県竹富島にある同社の「星のや」では、2泊以上で25%、6泊以上で60%、10泊以上で65%を割り引く。

 宿泊先では、ディスプレイやマイクを貸し出すサービスを有料で利用できるほか、託児所を備えた施設もある(図3)。幼い子供がいる家族なら、仕事中に限らず、自由な時間に託児所を利用することで、夫婦がゆったり過ごす時間も作れる。

図3 長期滞在者向けにマイクやディスプレイ、膝上デスクなどを貸し出すサービスを利用できる(左)。一部の施設は託児所を備え、午前中に4時間まで子供を預けられる家族向けワーケーションプランも用意する(右)
図3 長期滞在者向けにマイクやディスプレイ、膝上デスクなどを貸し出すサービスを利用できる(左)。一部の施設は託児所を備え、午前中に4時間まで子供を預けられる家族向けワーケーションプランも用意する(右)
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