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 私たちはPCやスマホでWebブラウザーを使わない日はないといってもよいでしょう。様々な記事を読む他、メール、音楽や動画、SNS、ショッピング、チャットやビデオ会議、書類作成など、いまやOSにインストールするアプリでできる多くのことをWeb上でできるようになりました。この特集では、そうしたWebの最新技術を解説します。

 今回はWebの新しい使い方として関心が高まっている「WebHID(Human Interface Device)」と「WASM(WebAssembly)」について紹介します。

ハードを直接操作できるWebHID

 WebHIDはWebからNintendo SwitchのJoy-Con、PlayStationのDUALSHOCKといった外部装置と接続して入出力を行うための仕様です。JavaScriptを通じてAPIを実行することで、外部装置との入出力を制御できます。

WebHIDを使ってJoy-Conの情報を取得
WebHIDを使ってJoy-Conの情報を取得
WebHIDはWebからHuman Interface Deviceを制御できるAPI。現在のところ、主要なブラウザーではChrome、Edge、Operaが対応している。グーグルのエンジニアがJoy-Conを制御するWebページをGitHubで公開しており、それを使って実際に接続してみた。ボタン類の操作、加速度センサーやジャイロの値を取得できる
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 実際にJoy-ConをMac経由で接続して試してみました。何も設定していない状態からGoogle Chromeで利用するまで1~2分しかかからず、すぐに使い始められました。

 WebHIDの他にも「WebSerial」(Serial経由でIoT端末などへアクセス可能になり、Web上から外部装置のアプリケーション書き換えができる)、「WebNFC」(NFCタグをJavaScript経由で読み書きできる)など、Webブラウザーを通じて物理的な外部装置に直接アクセスできるAPIが開発されています。

 従来、センサーや装置ごとに専用のプログラムをC/C++などで書かないと使えなかったのが、JavaScriptを使って誰でも簡単に使えるというわけです。