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 ExcelのWeb版で利用可能なOfficeスクリプトをPower Automateと連携すれば、複数のアプリやサービスと接続してOfficeスクリプトを実行できるようになる。今回は、Power AutomateでOfficeスクリプトを実行する方法を紹介する。

 なお、本連載ではMicrosoft 365 Business Standardのプランで、主にWebブラウザーを使って動作を確認している。Officeのバージョンや仕様変更によって、ここで説明する機能が使えない場合や画面が異なる場合がある。

Officeスクリプトを毎日実行する

 Power Automateを使えば、作業を自動化したOfficeスクリプトを他のアプリやサービスに接続して実行させることが可能だ。例えば、Officeスクリプトを毎日、毎月などの期間を決めて繰り返し実行させることができる。

 今回は、米Microsoft(マイクロソフト)のWebページで紹介されているサンプルコードを参考にして、現在の日付をシートに自動で転記するための簡単なOfficeスクリプトを作成した。これをPower Automateを使って、毎日実行するように設定してみよう。

ブック「Mybook」の「Mysheet1」シートのセルA1に今日の日付を取得し、「2023年2月9日」のような表示形式に変更するOfficeスクリプトを作成した。ブック「Mybook」は、OneDrive for Businessの指定のフォルダー(今回は「Mybook」)に保存しておく
ブック「Mybook」の「Mysheet1」シートのセルA1に今日の日付を取得し、「2023年2月9日」のような表示形式に変更するOfficeスクリプトを作成した。ブック「Mybook」は、OneDrive for Businessの指定のフォルダー(今回は「Mybook」)に保存しておく
(出所:阿部 香織)
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Power Automateのフローテンプレートを利用する

 今回は、Power Automateで、Officeスクリプトを繰り返し実行するためのフローテンプレートを使う。フローテンプレートを利用するには、「自動化」タブの「タスクを自動化する」ボタンをクリックし、右側に表示された「タスクを自動化する」ウィンドウから目的のフローテンプレートを選択する。

 Power Automateの画面に自動的に切り替わり、このフローテンプレートで利用するアプリやサービスの画面が表示される。

「自動化」タブの「タスクを自動化する」ボタンをクリックして、「タスクを自動化する」ウィンドウを表示する。ここでは「Excelで実行するOfficeスクリプトをスケジュールする」をクリックする
「自動化」タブの「タスクを自動化する」ボタンをクリックして、「タスクを自動化する」ウィンドウを表示する。ここでは「Excelで実行するOfficeスクリプトをスケジュールする」をクリックする
(出所:阿部 香織)
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Power Automateの画面に切り替わる。上側にはこのフローテンプレートで利用するサービスやアプリの説明が表示されている。下側にはそれぞれのアプリやサービスの接続先が表示される。接続先にチェックマークが表示されていない場合は、「サインイン」して接続する。接続している場合は「続行」をクリックする
Power Automateの画面に切り替わる。上側にはこのフローテンプレートで利用するサービスやアプリの説明が表示されている。下側にはそれぞれのアプリやサービスの接続先が表示される。接続先にチェックマークが表示されていない場合は、「サインイン」して接続する。接続している場合は「続行」をクリックする
(出所:阿部 香織)
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