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 「売れる製品を作りたい」。製品やサービスの開発に携わるエンジニアなら誰もが考えることでしょう。

 しかし思うようにいかず、困っている人も多いはずです。自分が企画し、時間をかけて開発した商品が売れない。過去の欠点を改善した新製品を企画したいが、うまい方法がない。そんな悩みを抱える人にぜひ知っていただきたいのが、「弱みをアピールポイントに変える」逆転の発想です。

担当製品の販売が不振、どう巻き返す?
担当製品の販売が不振、どう巻き返す?
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 自社の製品やサービスが抱える弱みを、強みとして世間にアピールするのです。どういうことか、事例をいくつか紹介しましょう。

製造設備がない弱みを強みに変える

 1つ目は、資金不足で量産のための設備を用意できず、手作業で製造している企業の事例です。小規模な日本酒メーカーで、他社のような設備投資をして量産体制を敷くことができません。時間と人件費をかけて、細々と少量の日本酒を製造していました。

 このメーカーは、「手作業でしか製品を作れない」という弱みを強みに変えました。「丁寧に時間をかけて職人が手作りするクラフト日本酒」というコンセプトを考え、プロモーションに生かしたのです。その結果順調に販売数が伸びました。「手作り」「クラフト」という言葉が功を奏し、販売単価も上がりました。

 手作業での製造は「意図的であり、それが価値である」ことを消費者に対して訴求し、成功しました。規模の小さい会社でよくある弱みも、視点を変えれば強みになるのです。

「重い」は欠点ではなく利点

 2つ目は、製品の欠点をアピールポイントにしてしまったメーカーの事例です。そのメーカーは、ハンディータイプの掃除機を手掛けています。掃除機は「軽くて取り回しがしやすいこと」が重要視されており、重量が他社よりも重い同社製品は苦戦していました。

 この状況を打破するために、同社はあるコンセプトを考えました。